『スカイホープ最後の飛行』イラスト

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3人で読む推理小説『スカイホープ最後の飛行』(SCRAP出版)のカバー、本文挿絵、搭乗者リスト、空港マップなど全イラストを担当しました。
「リアル脱出ゲーム」のSCRAPが出版分野でも面白い試みを打ち出しているのですが、その中のひとつがこの書籍。
登場人物の3人の立場の視点で読み進めて推理するという今までにない新しいタイプの小説です。
6月30日発売!
↓挿絵はネタバレが含まれるので公開は控えます。

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3人で読む推理小説 スカイホープ最後の飛行 -
3人で読む推理小説 スカイホープ最後の飛行 -

『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』装画

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『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』(松岡圭祐著/講談社文庫)のカバーイラストを描きました。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの挿絵といえばシドニー・パジェット。彼の挿絵の雰囲気を出そうと似せて描きました。カバーデザインは坂野公一さんです!

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ゆび相撲

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 なんと今日は母とゆび相撲をした。驚いた。母の手は骨と皮だけでまるで鶏の足に見えるほどに痩せこけている。皮も薄くなり浮き出た血管が痛々しい。その母の親指が私の親指を押さえこんでくる。こっちも負けじと押さえ込むと母の親指は逃れようとする。その瞬間、生命力を感じた。話しかけても反応鈍く、喋らなくなった母の、笑わなくなった母の生命力。指先だけは示していた。なんだか可笑しくなってきて笑えた。少し前までは深刻な状態にあったというのに、今、ゆび相撲をしている。このことを家に帰ったら早く妻に伝えたいと思った。

三軒家界隈ぶらぶら

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 晴れた日曜日の午後、妻と大正区三軒家界隈を歩く。三泉商店街は日曜日が休日なのか、それともこれが日常なのか軒並みシャッターが下りている。どこもかしこも厳しい状況の商店街であるが……。

 三泉商店街から泉尾商店街へ。私たちが「おばさんの喫茶店」と呼んでいた喫茶店が4月に閉店していたのをドアの張り紙を見て知った。母が近くの病院に入院している頃に数回しか入ったことがないが安らげる場所で私たちのお気に入りの店だった。珈琲を注文すると「何かちょっとつけましょか?」といつもシナモントーストをサービスしてくれた。

 泉尾神社近くのアイスモナカの店で私はひやしあめ、妻はアイスモナカ(抹茶)をいただいた。ひやしあめはすっきりとした味で美味い。アイスモナカは皮が口の中の上側のくっつくことなくサクサクッとした軽い食感で食べやすい。甘すぎることなく後味爽やかである。
 高校時代には部活の帰りに仲間と立ち寄り、かき氷を好んでよく食べていたのだが、中でもオレンジ味のかき氷が最高だった。店主のおばさんに聞くともう20年前くらいからかき氷はやっていないという。夏の暑い日でもかき氷を食べるお客が一人か二人くらいしかいないということでやめたそうだ。非常に残念!
 この店を始めてからもう58年くらいになるらしい。近くに来るときには立ち寄ろうと思う。これからも元気で頑張ってほしいと願いつつ店を後にした。

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『ファイト』装画

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『ファイト』(佐藤賢一著/中央公論新社)の装画を描きました。
季刊文芸誌「小説BOC」の連載時に扉絵と挿絵を描いていましたが、このたび書籍化する際に装画も描かせていただくことになりました。なんと「小説BOC」好評連載書籍化第1弾!

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 編集者のKさんと電話で何度も話し合い、モハメド・アリの“ファイト”を象徴する場面についていろいろと検討するのですが、モハメド・アリの資料とする写真は著名な写真家が撮った有名なものばかり。そこでKさんと私、それぞれが試合やドキュメントの映像資料をいくつもチェックして最適なシーンを探すことにしました。常に誰かと闘い何かを訴えている。それがモハメド・アリの“ファイト”のような気がします。そうして描き上がったのが装画のモハメド・アリの顔です。
 デザインは片岡忠彦さん。イラストの見栄えを引き上げていただき、おかげで救われました。感謝!
 書店で見かけたら、ぜひ手にとって見ていただければ幸いです!

『日米艦隊出撃(3)』装画

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『日米艦隊出撃(3) ー死闘! 南シナ海決戦ー』(齋藤穣著/電波社)の装画を描かせていただきました。
 メインビジュアルは、敵艦を撃破して颯爽と航行する日米艦隊。手前に海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦、その後ろに高度なステルス性を持つアメリカ海軍のミサイル駆逐艦ズムウォルト。

 東アジア情勢が混迷を深める中、中国海軍が突如、台湾海峡を封鎖したことから日米と中国は深刻な対立状態に陥る。日中戦闘機の交戦に続き、米中潜水艦の衝突が勃発。牙を剥き出した中国の真の狙いは……。そして遂に日米同盟の最強艦隊が出撃する!
 迫真の近未来シミュレーション小説です!

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『日米艦隊出撃(3) ー死闘! 南シナ海決戦ー』(ヴィクトリー・ノベルス)

『日朝開戦(1)』装画

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『日朝開戦(1) ー核ミサイル発射宣告ー』 (齋藤穣著/電波社)の装画を描かせていただきました。
「今、このタイミングに……!」という感じですが、それだけに、なんというか、まあ、いろいろ考えさせられます。あ、物語はあくまでエンタテインメントですよ!

 北朝鮮が挑発行為を繰り返し、日朝関係に緊張が高まるなか、日本へ亡命を申し出た北朝鮮高官を暗殺しようと日本へと送り込まれる工作員。
 やがて日本を標的とした北朝鮮の軍事侵攻作戦計画が発覚。
 そしてとうとう北朝鮮は日本の主要三都市を狙った核ミサイルの発射を宣告しカウントダウンを開始した。
 先制攻撃ができない日本に果たして核ミサイル発射を阻止できるのか……!
 迫真の筆致で描く近未来シミュレーション小説!

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『日朝開戦(1) ー核ミサイル発射宣告ー』 (ヴィクトリー・ノベルス)

カタチあるものはいつか……

 先日、友人と飲んでから帰宅。ちょっと酔っていたのでパジャマに着替えるときにふらつき危うく転けるところだった。しかし手をついたところが妻が大切にしている物の上であったため、そこに飾ってあった物を全部ひっくり返してしまったのである。古い膳を破壊し、古伊万里の小皿の縁を少し欠けさせた。もちろんそれらはまったく高価なものではないが、妻のお気に入りの物。やっちまったのである。
 それからはことあるごとに妻は少し冷やかな笑い顔をして「すぐにじゃなくても絶対に金継ぎをしてもらうから」と迫る。
 こちらも壊した責任は感じており、無論修理させてもらうつもりでいるが、金継ぎするのに一万円近くするセットを買わなければならない。これがちょっと痛い…。アロンアルファではダメか? あ、ダメなのね……。

思うこといろいろ

 母のいる施設の階のインフルエンザ感染予防のための面会禁止がやっと解除された。
 今日は妻が前もって郵便局で買ってくれていたひな祭りの立体カードを持って行った。
 立体にして母に見せ、お内裏様、お雛様、三人官女、五人囃子をそれぞれ説明したが、母は眠そうにしていてカードをぼうっと見ているだけだった。
 母は記憶や言葉を失いかけているが、私が帰るときにはいつも「気いつけや」だけは言ってくれる。

 母の病床のカーテンを開けて帰ろうとしたとき、斜め向かいの病床のおばあさんに呼び止められた。
 そのおばあさんは母のそばにいる私にいつも視線を向けている人だ。私は背中でその気配を感じていたが、施設内ではあまり他人の事情に立ち入ってはいけないと思い、これまで顔を合わせても会釈するだけだった。
 おばあさんはベッドの鉄柵をつかんで上半身を少し起こした格好で「もう帰る?」と私に尋ねてきた。
「あ、はい。今日はもう帰ります」と答えると、「うちも連れてって」と言うのである。意味がわからず返事ができないでいると、「うち、もうええわ。独りやからな」と諦めたようにつぶやいた。今の状態からどうにかしてほしいということか?
 私は反応に困り、瞬時に固まってしまっていた。
「それは、ちょっと……、僕はまた来ますから」と答えにならないようなことを言ってごまかし、まっすぐこちらを見つめるおばあさんに挨拶をしてその場を去った。
 それから「うち、もうええわ」という言葉がずっと頭から離れない。