佐藤賢一著「ファイト」挿絵4

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 中央公論新社創業130周年記念企画で創刊された『小説BOC』で連載する佐藤賢一さんの小説「ファイト」の扉絵と挿絵を描かせていただきました。
 モハメド・アリの物語。第四試合(最終回)はラリー・ホームズ戦! かつてのスパーリングパートナー相手に見せるアリの意地のファイト。不撓不屈の精神、老いてなお衰えず……!!

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バンドのロゴマーク

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 ハードディスクの中をあてもなくあちこちフォルダを開いて眺めていたら懐かしいものが出てきた。これはいまから何年前だったか、ジャーニーのコピーバンドから依頼されて作ったロゴマークである。当時そのバンドに大正区仲間O氏が在籍していた縁で私に声がかかった。

 コピーバンドの世界ではあくまでも本家バンドに敬してそのイメージを壊さないようにしなければいけない。楽曲の演奏はむやみに勝手なアレンジしたりしないそうだ。ギターソロも完璧を目指す。そしてファンたちのバンドのロゴマークを見たところ、これも本家を敬して出来るだけ近づけているようである。
 ということで、ジャーニーのビジュアルのモチーフ「スカラベ」を用い、イメージをジャーニーの世界観に近づけた。
 後日バンドリーダーのKさんからロゴマークが海外のファンサイトでも評判だということを聞いた。あれからO氏はバンドを脱退してしまったが、その後バンドはどうしているのだろうか。

『極限冷蔵庫』装画

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『極限冷蔵庫』(木下半太著/PHP文芸文庫)の装画を描かせていただきました。
 装丁はbookwallさんです。
 居酒屋の業務用大型冷蔵庫に閉じ込められてしまう、女子大生バイトと四十歳独身女性店長。
 これは事故か、誰かの悪意か? 刻々と下がる庫内の温度!二人はどうなるのか……。

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『極限冷蔵庫』(木下半太著/PHP文芸文庫)

雑誌『Tarzan』・『これが世界の一流品。』イラスト

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 雑誌『Tarzan』(マガジンハウス)で連載している『これが世界の一流品。』のイラストを描かせていただきました。
 前回の迫力あるアポロ13号発射シーンとは打って変わって今回は可愛い黒猫の子猫。
 左ページの記事内容から最終的に黒猫には、可愛いなかにどこか妖しさを持った感じ、まっすぐにこちらを見つめる視線に力強さが出せれば、と考えました。

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『Tarzan No.708』は11/24発売。

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『日米艦隊出撃(2)』装画

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『日米艦隊出撃(2) -尖閣諸島沖の激闘-』(齋藤穣著/電波社)の装画を描かせていただきました。

(以下は表4の紹介文から抜粋)
20XX年10月。東シナ海に現れた謎の艦船によって台湾の哨戒艇が撃沈される。現場海域に急行した日米同盟艦隊も、闇夜の台湾海峡で国籍不明の艦船に攻撃されてしまうのだった……。戦慄の近未来シミュレーション小説!

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『日米艦隊出撃(2) -尖閣諸島沖の激闘-』

『清十郎の目』装画

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『清十郎の目』(吉村龍一著/中央公論新社)の装画を描かせていただきました。
 昭和初期の東北。貧困と差別、厳しい運命を背負った男と女の物語です。重い内容ですが、ぜひ読んでほしい物語です。
 ちなみに装画で描いたモチーフ「何も実らないような荒れた地面と血と汗で黒ずんだ柄の使い込まれた斧」はこの物語の象徴です。
 このモチーフをどう見せるかを提案したラフ。
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 出来上がった本。タイトル文字とデザインが素晴らしい。デザイナーは片岡忠彦さん。
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 11月17日発売です。ぜひ読んでみてください!


清十郎の目

佐藤賢一著「ファイト」挿絵3

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 中央公論新社創業130周年記念企画で創刊された『小説BOC』で連載する佐藤賢一さんの小説「ファイト」の扉絵と挿絵を描かせていただきました。
 モハメド・アリの物語。第三試合(第三回)はジョージ・フォアマン戦! 言わずと知れた“キンシャサの奇跡”だ!
 扉絵はロープ・ア・ドープで好機を待つアリを描いた。
 挿絵はフォアマンの一瞬の隙を見逃さなかったアリの強烈な一撃。

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渥美清没後20年の夏

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 今年渥美清没後20年。ちなみに8月4日が渥美清の命日で、8月27日は寅さんの日だそうだ。
 今夏は渥美清に関する特集番組とドキュメンタリードラマを視聴し、渥美清に関する本を多く読んだ。
 最初に読んだのが、先日ドラマにもなった小林信彦の『おかしな男 渥美清』。渥美清と親しかった(晩年は疎遠)著者の記憶・記録による渥美清との思い出話であるが、その視点はどこか冷たい。著者が渥美清を友として受け入れていないのだ。なんとなく渥美清を教養のない者として見下している。渥美清を、自分があたかも教養があるように見せようとして気取っている、というようなことも書いている。ちょっとひどい。寅さん風に言うなら「小林、てめえ、さしずめインテリだな」といったところ。私が思うに、おそらく著者は渥美清に憧れと劣等感を持っていたのではないかと推測する。
 この本には他に、ある先輩喜劇人にいやがらせを受けていたなど驚く裏話も多くあった。
 あまりに読後感があまりよくなかったので、さらに他の渥美清に関する本を読むことにした。
 14年間も付き人だった篠原靖治氏と、晩年の8年間、個人的に親しくしていた芸能記者・寺沢秀明氏の二人の見た渥美清は、教養があり人情味たっぷりの人物像に書かれている。そして寅さん以外にはもうなれない渥美清の苦悩と、病気と死の不安と戦う姿がそこにあった。
 小林信彦が距離を置いたところから見た“渥美清”と、すぐ傍に付き添い、少し贔屓目で見た“渥美清”、いずれも本当の“渥美清”だろうが、これらを合わせて浮かび上がってくる渥美清像に私なりに折り合いをつけることができたので、ようやくすっきりとして『男はつらいよ』シリーズをこれからも観続けることができる。