『足』

ashi_001.jpg


 23歳くらいの頃に作った「足」。当時勤めていたデザイン会社の先輩の知り合いのグループ展に出品したものだ。
 これまでずっと我が家の玄関に飾られ、その場違いな物に来訪者をゾッとさせる役目を担ってきたが、この度、妻の猫の置物群に置き換えられお役御免になった。これからどこに置こうかと考えているところで、現在大切に待機保管中というか、私の足下付近の床に無造作に放置されている。近いうちに蹴飛ばされて傷だらけになるのはわかっているので、いまのうちに写真に収めておくことにした。モノクロ写真で載せたのは、なんだかそれなりの造型作品のように見る人が勘違いしてくれはしないだろうかというせこい思惑があってのことである。
 作ってから25年経つ。手に取りよく見ると心なしか痩せているようだ。しかしそれよりも痩せて肉薄になったのは自分の足の方である。やはり人間は縮んでいくのだ。

※ちなみに『へんないきもの』の「ドクター・フィッシュ」で描いた足も実は私の足がモデルである。

サンセット広場

 大阪には夕陽がきれいに見える場所がいくつかある。そのうちのひとつ港区の天保山にあるサンセット広場は多くの「夕陽ハンター」が集まる場所だ。
 →過去記事「夕陽ハンター」(2008.12.16)

 今日明日の1月9日・10日の二日間は海遊館や天保山ハーバービレッジの施設は完全に休日である。観光客がおらずとても静かだった。数人の夕陽ハンターたちと落ち着いて夕陽を眺めることができた。
 夕陽は水平線近くの雲に一旦隠れたように見えたが、間もなく雲の下から顔を出して、線香花火の火の玉のようになって今にも落ちそうにゆらゆらとしていた。

130109_001.jpg 130109_002.jpg 130109_003.jpg 130109_004.jpg 130109_005.jpg 130109_006.jpg 130109_007.jpg

演歌が流れる日

121228_001.jpg 121228_002.jpg 121228_003.jpg

 冷たい雨の降る朝だった。
 寒いためか渡し船を待っている人達は皆無言である。
「お酒はぬるめの燗がいい 肴は炙ったいかでいい♪」
 頭の中で八代亜紀が歌っている。

 渡し船には屋根はあるが腰より上は吹き曝しなのである。
 渡る途中、前を通った船の横波を受けて渡し船が左右に大きく揺れた。思わず細い鉄柱をつかんだ。氷りのように冷たかった。手はびちょびちょになった。
 今度は頭の中で鳥羽一郎の『兄弟船』が流れ出した……。

 夜は同業の友人と大衆居酒屋へ。
 ここに集まる客のほとんどがホワイトカラーや肉体労働のおっさんたちだ。
 大きな大衆浴場のような酒場であり、いい湯に浸かっているかのように気持ちよさそうに飲んでいるおっさんばかりの“おっさん天国”なのである。
 様々な酒の飲み方を見させてもらって、なぜかほっこりとした気分になった。

ふらっと

start-goal.jpg isojizou.jpg

 ふらっと磯路公園に行ってみた。
 周回コースに「スタート&ゴール」の文字が書かれてあった。
 ゴールしたらその時点からまた新たにスタート。そしてゴール、またスタート……、その繰り返しなんやね。
 後ろから普通のおでかけ靴を履いたおばちゃんが小刻みな足取りで歩くのと同じくらいの速さで走り抜けた。

妻と渡し船

121005_001.jpg 121005_002.jpg 121005_003.jpg

 また大正区へ。今日は妻とふたりで乗る渡し船。
 のんびりとした気分で乗りたかったが、突然現れた街めぐりの数十人の団体。アウトドアブランドを身に付けるような元気自慢の60代くらいの人達である。首から高価なカメラをぶらさげて、なんだかどこか厚かましくてせわしなく動く……。
 こっちの気分も台無しである。

大正内港情景

121001_001.jpg 121001_002.jpg
121001_003.jpg 121001_004.jpg

 また大正区へ。往きは千歳橋を渡り、帰りは渡し船に乗った。
 子供の頃、ここらへんは貯木場だった。学校からはここで遊ぶのを禁止されていた。

 よく釣りをした。ハゼとボラが釣れたが海水が汚かったので食べることはなかった。
 その頃はまだ住宅や施設などが建てられていなかった。草むらにバラック小屋が残っており、凶暴な野犬の群れがいた。子供たちは少し離れたところに自転車を停め、堤防の上を歩いて港に出た。堤防の下から野犬が吠えていた。
 子供たちのあいだでは、バラックには山姥(やまんば)がいるという噂もあってみんな恐れていた。堤防から落ちると山姥が襲いかかってくるといわれていた。今考えると山でもないのに山姥などいるわけがない。いるとしてもただの老婆だろう。
 現在は病院施設やスポーツ施設が出来て整備されていてあの頃の汚さはない。

 子供の頃によくしたように、堤防の端に座って船の往来をぼうっと眺めていたい。

気になる通り

120921_001.jpg

 キララ九条商店街を横切る九条OSに続く道。
 いつもここを通りかかると、ちょっと立ち止まったりして眺めてしまう。
 特にどうということはない風景なのに、なぜか気になる通り。